芥川龍之介賞 最新情報
第171回芥川賞は朝比奈秋さんと松永K三蔵さんに決定!(2024年上半期)
第171回芥川龍之介賞の選考委員会が2024年7月17日(水)都内にて開催され、下記候補作品の中から朝比奈秋さんの「サンショウウオの四十九日」と松永K三蔵さんの「バリ山行(さんこう)」が授賞作に決まりました。
![朝比奈秋さん](img/171_asahina.jpg)
朝比奈秋さん
![松永K三蔵さん](img/171_matsunaga.jpg)
松永K三蔵さん
候補者名 | 候補作 | 掲載誌 | 月号 |
朝比奈秋(あさひな あき)受賞 | サンショウウオの四十九日 | 新潮 | 五月号 |
尾崎世界観(おざき せかいかん) | 転(てん)の声 | 文學界 | 六月号 |
坂崎かおる(さかさき かおる) | 海岸通り | 文學界 | 二月号 |
向坂くじら(さきさか くじら) | いなくなくならなくならないで | 文藝 | 夏季号 |
松永K三蔵(まつなが けー さんぞう)受賞 | バリ山行(さんこう) | 群像 | 三月号 |
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- 朝比奈秋受賞
- 1981年生まれ。2021年「塩の道」で第7回林芙美子文学賞を受賞。22年、同作を収録した単行本『私の盲端』でデビュー。
- 〈作品〉「植物少女」2022年小説トリッパー秋季号、単行本は23年朝日新聞出版刊=第36回三島由紀夫賞受賞。「あなたの燃える左手で」23年文藝夏季号、単行本は23年河出書房新社刊=第51回泉鏡花文学賞、第45回野間文芸新人賞受賞。「サンショウウオの四十九日」24年新潮5月号。
- 尾崎世界観
- 1984年生まれ。2001年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル・ギター。12年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビュー。16年、初の小説『祐介』を書き下ろしで刊行。
- 〈作品〉『祐介』2016年文藝春秋刊。『苦汁100%』17年文藝春秋刊。『苦汁200%』18年文藝春秋刊。『犬も食わない』18年新潮社刊(千早茜との共著)。『泣きたくなるほど嬉しい日々に』19年KADOKAWA刊。『身のある話と、歯に詰まるワタシ』20年朝日新聞出版刊(対談集)。「母影」20年新潮12月号=第164回芥川賞候補、単行本は21年新潮社刊。『私語と』22年河出書房新社刊(歌詞集)。「転の声」24年文學界6月号。
- 坂崎かおる
- 1984年生まれ。2020年に「リモート」で第1回かぐやSFコンテスト審査員特別賞を受賞。22年に「嘘つき姫」で第4回百合文芸小説大賞、「あたう」で第28回三田文学新人賞佳作。
- 〈作品〉「ベルを鳴らして」23年小説現代7月号=第77回日本推理作家協会賞短編部門受賞。「封印」(『乗物綺談 異形コレクションLVI』〈23年光文社文庫刊〉所収)。『嘘つき姫』24年河出書房新社刊。「海岸通り」24年文學界2月号。
- 向坂くじら
- 1994年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。2016年、Gt.クマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニット「Anti-Trench」を結成。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」に出演するなど、ライブを中心に活動。22年、詩集『とても小さな理解のための』刊行。初の著書となる。同年「国語教室ことぱ舎」を創設。23年『夫婦間における愛の適温』刊行。24年文藝夏季号にて初となる小説「いなくなくならなくならないで」を発表。
- 〈作品〉『とても小さな理解のための』2022年しろねこ社刊。『夫婦間における愛の適温』23年百万年書房刊。アルバム『Theory Ⅱ』(Anti-Trench名義)23年リリース。「いなくなくならなくならないで」24年文藝夏季号。
- 松永K三蔵受賞
- 1980年生まれ。関西学院大学卒。2021年「カメオ」で第64回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。
- 〈作品〉「カメオ」2021年群像7月号。「バリ山行」24年群像3月号。
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